新規事業を立ち上げるときに知っておきたいこと:商品コンセプト編

ベンチャー企業で、新規事業を立ち上げてから1年が経過しまして、事業立案、市場調査、商品設計、販売まで、多くの問題に突き当たりましたが、正直もっと早く改善できたらと思うことも多くあります。自分への戒めと、これから事業立案する人の参考になればと思います。まずは、事業企画フェーズから記載していきます。

 

事業企画フェーズ:商品コンセプト策定の重要性

f:id:gorira8888:20161211215200j:plain

事業構想フェーズにおいては、市場分析、コンセプト設計が重要です。では、下記に記載していきます。
1.間違った商品コンセプト

2.「HOW」よりも「WHY」

3.「WHY」は、内部の行動指針になる

 

1.間違った商品コンセプトf:id:gorira8888:20161211215814j:plain

事業を立案するにあたって、事業を立ち上げる理由について明確になっていますか?もし、事業立ち上げの理由が「トレンド」「強みがあるから」「特定のユーザーがほしいから」など、社内に向けての話になっているのであれば、考え直してほしいです。商品を使うのは、あなたの会社ではなくユーザーです。よくあることですが、「HOW」については、議論されますが「WHY」については、ほとんど議論されないことが多いです。WHYが明確化されていないと、判断軸がぐらつき、営業・開発側ともに判断基準が統一されません。結果的に、営業・開発間の軋轢や、コミュニケーションエラーを生む原因にもなります。

 

2.「HOW」よりも「WHY」

f:id:gorira8888:20161211215932j:plain

なぜ事業を立ち上げるか明確化させなければ、長期的に問題が生じる可能性が高くなります。例えば、事業立ち上げ時期には、知名度、実績等の理由から、売り上げをあげることは非常に難しいです。しかし、営業は必死に営業かけて売らなければいけないという命題があります。しかし売れない。そんな悪循環を乗り越えなければなりません。営業が継続的に行動できるモチベーションはどこからくるのでしょうか。「会社の予算?」「上司の命令?」一時的なモチベーションでは、短期的に頑張ることはできますが、長期的に営業をかけ続けることはできません。これは、開発側にも当てはまります。自分はなんのためにこの商品を作っているのか、なぜこの商品をつくらなければならないのか、迷宮いりすることもあるようです。商品コンセプトというのは、山登りをするときの頂上です。ビジネスにおいても、頂上をみるというのは非常に重要なことです。多くの人は、「そこに山があるから登ります」とはいわないですよね。

 

3.「Why」は、事業部内の行動指針になる

f:id:gorira8888:20161211220051j:plain

行動指針については、営業方針、開発方針の土壌となります。新商品開発するとき、営業に提案に行くとき、行動指針があれば間違った行動自体が少なくなります。(※なくなるわけでもないです。)コンセプト自体が、一緒に事業推進する人の文化を形成し、活力となり行動指針となることもあります。重要であっても議論されていないこの内容については、役職者で議論し現場に落とす必要があると思います。